中学校の時にはコナンドイルのホームズシリーズに胸躍らせ
星新一、筒井康隆の描くショートショートの世界にワクワクし
少ない小遣いで次々と本を購入して読みふけったが
高校に入ると野球漬けの毎日で本を開く気持ちすら起きなかった。
次に本を開いたのは、夏の大会が終わってから受験の為の
教科書と参考書だったと記憶しているが、これは苦痛以外の何物でも無かった。
何故か、其の後に手にした本が詩集と童話の本だった。
頭の悪い小僧が詩のテーマなど分かる筈もないが
言葉が紡ぎだす「音律」のようなものに惹かれたのかもしれない。
童話もたぶん同じだったんじゃないかと思う。
それは読み聞かせの「声」ではなく、胸を打つストーリーの「響き」
当時、書棚に並んでいたオーヘンリーは童話作家ではないが
私にとっては同じ「調べ」だったのかもしれない。

小川未明、坪田譲治、浜田廣介、椋鳩十、松谷みよ子、佐藤さとる
みなそれぞれ描く世界が違う。
そんな中でも新美南吉は独特の味が有って好みだった。
「ごんぎつね」を読んで、心がキュッと音をたてた記憶は
ひょっとすると皆さんもお持ちかもしれない。

童話集
http://www.fox-gon.com/mokuji01.html

今年は、南吉が誕生して100年という年月を刻むことから
あちこちで記念の催しが行われている。
大阪府立中央図書館国際児童文学館(東大阪市)では
「ごんぎつねとともに」が11日から展示コーナーで開かれる。
時間が有れば行ってみたいが、とりあえず青空文庫で
新美南吉を再読してみようと思う。

生誕100年記念事業
http://birth.nankichi.org/event_r


追記)この後に、手にしたのが従兄に勧められた競馬新聞だった。
これが、いけなかった(笑)
すぐに高本公夫の世界にどっぷりと溺れていくことになる。

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【2013/10/19 17:41】 | 読書
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「騎手の一分~競馬界の真実~」講談社現代新書777円

藤田が書いたこの本が売れているという。
友人の方のブログでも取り上げておられたのだが全く興味が無かった。
それでも、そこそこ発行部数を伸ばしているので少し調べてみる気になった。
ざっと書いてある内容も分かったし、賛否両論あるのもわかった。
さほど障りのある内容とは思わないが、現役騎手が書くから話題になるのだろう。
私は777円出して買わない。

賢者の知恵
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36125

琥珀色の戯言
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20130609

shugoroの日記
http://d.hatena.ne.jp/shugoro/20130619/1371678237

高輪共同法律事務所ブログ
http://d.hatena.ne.jp/takanawa2009/20130625/1372139617

一旦この世界に籍を置くと、厩(うまや)世界で生きるか、競馬関連の職につくか
何れにしても選択肢は多くない。
元騎手や元調教師が予想会社などで仕事をしても
彼らは自らの身の処し方を知っていて、けして「要らぬ事は云わぬ」
藤田もまた「要らぬ事は書かない」
彼はダービージョッキーなのだから。

ダービージョッキーの引退後、調べたが特筆すべき事は無い。


【2013/07/17 12:49】 | 読書
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先週、伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」を読み終えた。
面白かった。
父親が息子に対して語るシーンがある。

「考えるとロクなことが無い。特に俺とかおまえはな、
やることは全部裏目に出ちまうんだ」
「例えば、T字路にぶつかって道を選ぶとするだろ?
俺とかおまえはそういう場合に、大抵、誤った道を選択するんだよ。
ああ、あっちの道へ行けば良かった。ああすれば良かった。
そんなことばっかりだ。考えないほうがいい。
気をつけろ。必死に考えれば考えるほど裏目に出ちまうんだ。
考える前にスイングだ」


ああ、まさに今の私の状態だと思って引用させてもらった。

作者は冒頭、英和辞典から4つの単語を提示する。
lash
lush
rash
rush


LとRAとU
この4つのアルファベットを置き換えるだけで全く異なる
意味の単語になってしまう。
さらに、同じ単語でも「名詞」「形容詞」「動詞」で
又違う意味を持つ。
これもまた示唆に満ちた作者の紹介だ。

競馬もまた同じように主催者の手の中で異なる結果が
用意できる仕組みになっているのだろう。

トンネルの出口はいったいどこだろう?




【2012/07/28 16:41】 | 読書
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秋田八幡平クマ牧場の悲惨な事故報道を見た時に
あの小説と似てるなぁと思って本棚を調べたが見つからない。
なんて題名やったかなあ~
気になって仕方がないのでネットで調べたら、あったあった。

『ファントム・ピークス』 北林一光 著

あらすじは調べれば分かりますが、この本は実際に読まないと
面白さ、怖さが伝わらない作品ですので、是非一読する事をお勧めします。
ツキノワグマの比では無いぐらいにヒグマは恐ろしいのだと
この本を読んで実感しました。
山でヒグマに出会ったら、まず助からないですよ。

誰か映画化しないかな


※(追記)
申し訳ない、ちょっと不謹慎かもしれない。
あくまでも本の評価です。
亡くなられた方のご冥福を祈ります。

【2012/04/25 12:45】 | 読書
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ふとした事がきっかけで「88の会」は誕生しました。
これといった活動などなく、ごく稀に意見を交換し合うだけの仲なのですが
私に刺激を与えて下さる大事な友人の方との会員二人だけのささやかな会です。
その友人が柳広司氏の「ジョーカー・ゲーム」を読めと勧めてくれました。
もう随分、前の話です。
勧められてすぐに読まなかったのは「楽しみを取っておいた」という表現が
近いのかもしれません。
昨年まで私はほとんど読書をしていませんでした。
本が嫌いな訳ではないのですが、ただ単に読む気が起きなかったのです。
老眼になったのも一因かもしれません。
でも今は週に1冊は読みます。読む本はほとんどが推理小説です。
本質的に予想したり推理することが好きなのかもしれません。
あまり理解して頂けないかもしれませんが、本を読むきっかけになったのは
発想力が落ちたと感じたからです。読書によってそれを補えるのかと問われると
即答はできませんが、明らかに「閃き」が増したと感じます。
それはいったい何の役に立つのかと問う無粋な方は居ないと思いますが
あえていえば私のブログのメインの記事に関係があると言えば分るでしょうか(笑)

奇しくもブログを起こした日「8月8日」に、仕事で使う刊行物を買いに書店に
立ち寄った際に、その一冊を見つけました。
「ジョーカー・ゲーム」
なんと単行本になっていました。「あぁ、いよいよ読む時が来たのか」
1週間かけて楽しみながら読みました。
陸軍中野学校を下敷きにした作品ですが、実に洗練された文章です。
(陸軍中野学校といっても若い方にはわからないかもしれませんね。
終戦の8月ですから、たまにはこういうサイトを覗いてみては如何でしょう。)
『戦争を語り継ぐ証言集』
http://www.geocities.jp/shougen60/shougen-list/m-T7-1.html

5つの作品からなる連作で物語のなかには多彩な言葉が溢れています。。
「任務を遂行する為に唯一必要なものは、常に変化し続ける多様な状況の中でとっさに判断を下す能力」P31「ジョーカー・ゲーム」
「どんな調査にも完全は無い、そのことを忘れるな」P78「幽霊ゴースト」
「失敗のない任務などありえない。むしろ、任務が失敗した場合の対応こそが重要なのだ」
P123「ロビンソン」
「大きな嘘を隠蔽するためには、小さな真実をちりばめることだ」P216「魔都」
「とらわれることは、目の前にある状況を見誤る第一歩だ」P255「XXダブルクロス」

文中のこうした言葉は、友人が私にくれたアドバイスなのだと受け取りました。

【2011/08/22 11:37】 | 読書
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